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医療機関名
糖尿病と肥満症のクリニック五反田院
診療科目
内科・糖尿病内科・内分泌内科
オンライン診療時間
9:00〜22:00(年中無休)
所在地
〒1410031 東京都 品川区西五反田7-13-2 金剛マンション201号

オゼンピックとマンジャロの違いとは?効果・副作用・費用をGLP1ダイエットどちらを選ぶべき?

オゼンピックとマンジャロは、2型糖尿病の治療において革新的な効果をもたらす薬剤として広く認知されています。これらの薬剤は、体内のホルモンであるインクレチンの作用を模倣または増強することで、血糖値を効果的に管理し、さらに体重減少効果も期待できることから、多くの患者さんにとって重要な選択肢となっています。

この記事では、オゼンピックとマンジャロの基本的な特徴から、効果、副作用、価格、そしてどのような方に適しているのかを詳しく比較し、あなたが最適な選択をするための具体的な情報を提供します。

目次

オゼンピックとマンジャロの基本的な違い

オゼンピックとマンジャロは、どちらも「インクレチン関連薬」と呼ばれる薬剤の一種ですが、その有効成分と作用機序に違いがあります。インクレチンは、食後に消化管から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進し、血糖値の上昇を抑える働きを持つホルモンです。これらの薬剤は、このインクレチンの働きを強化することで、血糖コントロールを改善します。

オゼンピックの概要

オゼンピック(セマグルチド)の特徴

オゼンピックの有効成分は「セマグルチド」であり、主に「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬」として作用します。これは、体内のGLP-1と似た働きを持つように設計されており、GLP-1受容体に結合することで、以下のような効果を発揮します。

  • インスリン分泌促進: 血糖値が高い時にのみ、膵臓からのインスリン分泌を促します。低血糖のリスクを比較的抑えながら血糖値を下げることができます。
  • グルカゴン分泌抑制: 血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑えます。
  • 胃内容物排出遅延: 胃から腸への食べ物の移動を遅らせることで、食後の急激な血糖値上昇を抑え、満腹感を長く持続させます。
  • 食欲抑制: 脳に作用し、食欲を抑制する効果も報告されています。

オゼンピックは週に1回の皮下注射で投与され、2型糖尿病の治療薬として承認されています。その効果は血糖コントロールに加えて、体重減少、さらには特定の心血管疾患を持つ2型糖尿病患者さんにおいて心血管イベントのリスクを減少させる可能性も示されています。

マンジャロの概要

マンジャロ(チルゼパチド)の特徴

マンジャロの有効成分は「チルゼパチド」であり、こちらは「GLP-1/GIP(グルカゴン依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)デュアルアゴニスト」として作用します。これは、GLP-1だけでなく、もう一つのインクレチンホルモンであるGIPの受容体にも作用するという、これまでのGLP-1受容体作動薬にはなかった新しい作用機序を持っています。

GIPもGLP-1と同様に、膵臓からのインスリン分泌を促進する働きがあります。マンジャロは、この二つのインクレチン経路に同時に作用することで、より強力な効果が期待されています。

  • 強力なインスリン分泌促進: GLP-1とGIPの両方に作用することで、より効率的にインスリン分泌を促し、血糖降下作用を高めます。
  • グルカゴン分泌抑制: オゼンピックと同様にグルカゴン分泌を抑制します。
  • 胃内容物排出遅延と食欲抑制: GLP-1作用により、胃内容物の排出遅延と食欲抑制効果も期待できます。
  • インスリン感受性の改善: GIP作用によってインスリンの効きを良くする「インスリン感受性」の改善にも寄与すると考えられています。

マンジャロもオゼンピックと同様に週に1回の皮下注射で投与され、2型糖尿病の治療薬として承認されています。そのデュアルアゴニストという特性から、オゼンピックを含む従来のGLP-1受容体作動薬よりも、さらなる血糖コントロールの改善と顕著な体重減少効果が臨床試験で報告されています。

効果の違い:体重減少効果はどちらが上?

オゼンピックとマンジャロは、どちらも血糖コントロールに優れ、体重減少効果も期待できる薬剤ですが、その作用機序の違いから効果の現れ方や程度に差が見られます。特に、体重減少効果は、多くの患者さんにとって重要な選択基準の一つとなるでしょう。

オゼンピックの効果

オゼンピック(セマグルチド)は、2型糖尿病の治療において強力な血糖降下作用を発揮します。臨床試験では、HbA1c(過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映する指標)の有意な改善が確認されています。これにより、糖尿病の長期的な合併症リスクの低減に貢献します。

また、オゼンピックは体重減少効果も有しています。これは、食欲を抑制し、胃内容物の排出を遅らせることで満腹感を維持し、結果的に食事量の減少につながるためと考えられています。臨床試験では、プラセボ(偽薬)群と比較して、平均で数キログラムの体重減少が報告されています。この体重減少は、単に見た目の変化だけでなく、インスリン抵抗性の改善や心血管リスクの低減にも繋がる可能性があります。さらに、特定の心血管疾患を持つ2型糖尿病患者さんにおいては、心血管イベント(心臓発作や脳卒中など)のリスクを低減する効果も確認されており、これはオゼンピックの大きな特徴の一つです。

マンジャロの効果

マンジャロ(チルゼパチド)は、GLP-1とGIPという二つのインクレチン経路に作用するデュアルアゴニストであるため、その効果はオゼンピックよりも多岐にわたり、より強力である可能性があります。

血糖降下作用においては、臨床試験でオゼンピックを含む他のGLP-1受容体作動薬と比較して、より優れたHbA1cの改善が報告されています。これは、二つのホルモンの相乗効果により、インスリン分泌の促進とグルカゴン分泌の抑制が効率的に行われるためと考えられます。

そして、最も注目されているのが、その体重減少効果です。複数の大規模な臨床試験において、マンジャロはオゼンピックを上回る顕著な体重減少効果を示しています。GLP-1作用による食欲抑制・胃排出遅延に加え、GIP作用が体脂肪の減少やインスリン感受性の改善に寄与することで、より大きな体重減少が実現すると考えられています。患者さんによっては、治療開始から数ヶ月で大幅な体重減少を経験するケースも報告されています。

体重減少効果の比較(オゼンピック vs マンジャロ)

⚠️ 体重減少効果の実際

オゼンピックとマンジャロの体重減少効果を比較すると、現状の臨床試験データからはマンジャロの方がより強力な体重減少効果を示す傾向があると言えます。

例えば、ある臨床試験では、マンジャロの特定の用量がオゼンピックの最大用量よりも有意に大きな体重減少をもたらしたことが報告されています。これは、マンジャロがGLP-1とGIPの両方に作用することで、食欲抑制、エネルギー消費、脂肪代謝など、体重に関わる複数の経路に複合的にアプローチできるためと考えられます。

ただし、これらの効果はあくまで臨床試験における平均値であり、個人差が大きいことを理解しておく必要があります。患者さんの体質、生活習慣、食事内容、運動量、基礎疾患の有無などによって、薬剤の効果は異なります。

また、これらの薬剤はあくまで治療補助であり、食事療法や運動療法と組み合わせることで、より効果的な体重管理が期待できます。医師は、患者さんの体重減少の目標、基礎疾患、期待する効果などを総合的に判断し、最適な薬剤を提案します。

副作用と安全性:注意すべき点は?

オゼンピックとマンジャロは、効果が高い一方で、いくつかの副作用も報告されています。これらの副作用のほとんどは軽度で一時的なものですが、中には注意が必要なものもあります。安全性に関する情報を正しく理解することは、治療を安全に進める上で非常に重要です。

オゼンピックの主な副作用

オゼンピックの副作用で最も多く報告されるのは、消化器系の症状です。

  • 吐き気、嘔吐: 治療開始初期や用量を増量した際に現れやすいですが、通常は数週間で軽減します。
  • 下痢、便秘: 消化管の動きに影響を与えるため、これらの症状が現れることがあります。
  • 腹痛: 稀に腹部の不快感や痛みを感じることがあります。

これらの消化器症状は、薬剤が胃内容物の排出を遅らせる作用によるものと考えられます。ほとんどの場合、用量を徐々に増やしていくことで体が慣れ、症状は軽減します。

その他の副作用として、低血糖が挙げられますが、オゼンピック単独での使用ではその頻度は低いとされています。しかし、インスリン製剤やスルホニル尿素薬など、他の血糖降下作用のある薬剤と併用する場合は、低血糖のリスクが高まるため注意が必要です。

重大な副作用としては、稀に急性膵炎、胆石症が報告されています。また、動物実験で甲状腺髄様がんの発生が示唆されたため、甲状腺髄様がんの既往や家族歴がある方には慎重な投与が必要です。

マンジャロの主な副作用

マンジャロの副作用も、オゼンピックと同様に消化器系の症状が中心です。

  • 吐き気、嘔吐: オゼンピックと同様に、治療初期や用量増量時に見られやすいです。
  • 下痢、便秘: 消化管への作用によるもので、発現することがあります。
  • 腹痛: 腹部の不快感や痛みが報告されています。

これらの消化器症状は、マンジャロがGLP-1とGIPの両方に作用することで、より強力な消化管への影響を与えるため、オゼンピックと比較して発現頻度や程度にわずかな差があるかもしれません。しかし、多くの場合、軽度であり、用量漸増によって管理可能です。

低血糖に関しても、単独療法でのリスクは低いですが、併用薬によっては注意が必要です。

重大な副作用としては、急性膵炎、胆石症のリスクがオゼンピックと同様に報告されています。また、動物実験で甲状腺髄様がんの発生が示唆されているため、同様に甲状腺髄様がんの既往や家族歴がある方には慎重な投与が求められます。

副作用の比較と安全性

オゼンピックとマンジャロは、共通して消化器系の副作用(吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛など)が主要なものであり、これらは多くの場合、軽度で一時的なものです。両剤ともに用量を段階的に増やす「漸増療法」によって、副作用の発現を抑え、体が薬剤に慣れるのを助けます。

副作用の種類 オゼンピック マンジャロ 補足事項
吐き気 あり あり 治療初期や用量増量時に見られやすいが、多くは一時的。
嘔吐 あり あり 上記と同様。
下痢 あり あり 消化管の動きの変化による。
便秘 あり あり 消化管の動きの変化による。
腹痛 あり あり 稀に発生。
低血糖 他剤併用時 他剤併用時 単独では少ないが、他の血糖降下薬との併用でリスク上昇。
急性膵炎 稀に報告 稀に報告 重大な副作用。腹痛・嘔吐が続く場合は医療機関へ。
胆石症 稀に報告 稀に報告 重大な副作用。腹痛など。
甲状腺髄様がん 動物実験で示唆 (注意喚起) 動物実験で示唆 (注意喚起) 家族歴等がある場合は医師に申告。
注射部位反応 稀にあり 稀にあり 赤み、かゆみなど。

安全性に関しては、どちらの薬剤も臨床試験でその有効性と安全性が確認されていますが、重大な副作用のリスクはゼロではありません。そのため、以下のような点に留意することが重要です。

  • 持病の申告: 膵炎の既往、胆石症、腎機能障害、肝機能障害、甲状腺疾患など、医師に全ての持病を正確に伝える必要があります。
  • 併用薬の確認: 現在服用している全ての薬(市販薬、サプリメント含む)を医師に伝えることで、薬物相互作用のリスクを避けることができます。
  • 症状の観察: 治療中に異常な症状(特に持続する激しい腹痛や嘔吐など)が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
  • 定期的な検査: 治療中は、血糖値や肝機能、腎機能などの定期的な検査が推奨されます。

自己判断での用量変更や服用中止は危険であり、必ず医師の指示に従うようにしてください。

価格と入手方法の違い

オゼンピックとマンジャロは、どちらも新しい作用機序を持つ薬剤であるため、その価格は一般的な糖尿病治療薬と比較して高価な傾向にあります。また、入手方法についても特定のルールがあります。

オゼンピックの価格帯

オゼンピックは、日本では2型糖尿病治療薬として保険適用されており、その薬価は用量によって異なります。一般的には、自己負担割合に応じて、1本あたり数千円から1万円台となることが多いです。具体的な薬価は、厚生労働省が定める薬価基準に基づいて決定されます。

  • 保険適用時: 糖尿病治療目的で医師の処方を受けた場合、3割負担であれば、薬剤費の3割を支払うことになります。
  • 自由診療時: 肥満治療や美容目的でオフレーベル(承認された効能・効果以外の目的)で使用される場合、保険適用外となり全額自己負担となります。この場合、クリニックによって価格設定が異なり、1本あたり数万円に達することもあります。

現在、オゼンピックのジェネリック医薬品は日本国内では承認されていません。

マンジャロの価格帯

マンジャロも、オゼンピックと同様に2型糖尿病治療薬として保険適用されており、その薬価は用量によって異なります。新薬であるため、オゼンピックと同等か、あるいはやや高価な価格帯に設定されている場合があります。

  • 保険適用時: 糖尿病治療目的で医師の処方を受けた場合、自己負担割合に応じて薬剤費が決まります。
  • 自由診療時: 肥満治療目的での使用は、現状日本では保険適用外となるため、全額自己負担となります。自由診療の価格はクリニックにより大きく異なるため、事前に確認が必要です。

マンジャロのジェネリック医薬品も、現時点では日本国内で承認されていません。

入手方法と注意点

⚠️ 処方箋医薬品の入手について

オゼンピックとマンジャロは、ともに医師の処方箋が必要な「処方箋医薬品」です。薬局やドラッグストアで市販されることはなく、必ず医療機関を受診し、医師の診断と処方に基づいて入手する必要があります。

正規の入手経路:

  1. 医療機関を受診: 糖尿病専門医や内分泌内科医など、専門知識を持つ医師の診察を受けます。自身の病状、既往歴、併用薬などを詳細に伝え、治療の必要性や適応について相談します。
  2. 医師による処方: 医師がオゼンピックまたはマンジャロが適切であると判断した場合、処方箋が発行されます。
  3. 薬局での受け取り: 処方箋を調剤薬局に持参し、薬剤師からの説明を受けて薬剤を受け取ります。この際、薬剤師から投与方法や副作用に関する詳細な説明を受けることが重要です。

注意点:

  • 個人輸入の危険性: インターネットを通じて海外から個人で医薬品を輸入することは、非常に危険であり強く推奨されません。個人輸入された医薬品の中には、有効成分が不足している、偽造品である、不純物が混入している、あるいは全く異なる成分が含まれているといった問題が多数報告されています。これにより、期待する効果が得られないだけでなく、重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。また、万が一健康被害が生じた場合でも、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となるため、いかなる補償も受けられません。
  • オンライン診療の利用: 最近では、オンライン診療を通じてこれらの薬剤の処方を受けることも可能です。自宅にいながら医師の診察を受けられるため、時間や場所の制約がある方にとっては便利な選択肢となります。ただし、オンライン診療を行う医療機関が正規の薬剤を扱っているか、また適切な診察体制が整っているかを事前に確認することが重要です。

どちらの薬剤も、適正な使用と安全性の確保のためには、必ず医師の診察を受け、指示に従って使用することが絶対条件となります。特に、肥満治療目的で検討されている方は、保険適用外となるため、費用面も含めて十分に医師と相談してください。

用途と適応の違い

オゼンピックとマンジャロは、どちらも2型糖尿病の治療薬として開発され、承認されていますが、その適応症や期待される効果の幅には微妙な違いがあります。これらの違いを理解することは、ご自身の病態に最も適した薬剤を選択するために不可欠です。

オゼンピックの適応症

オゼンピック(セマグルチド)は、日本において以下の目的で承認されています。

  • 2型糖尿病: インスリン抵抗性の改善、インスリン分泌の促進、グルカゴン分泌の抑制、胃内容物排出遅延により、血糖コントロールを改善します。
  • 特定の心血管疾患を有する2型糖尿病患者における心血管イベントのリスク減少: オゼンピックは、心血管系の安全性および有効性を評価する大規模臨床試験(SUSTAIN 6試験など)において、主要な心血管イベント(心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中)のリスクをプラセボと比較して有意に低下させることが示されました。このため、心筋梗塞や脳卒中などの既往がある、または心血管リスクが高い2型糖尿病患者さんにとって、血糖降下作用に加えて心血管保護作用も期待できる重要な選択肢となります。

現状、日本では肥満症の治療薬としての承認は得ていませんが、海外では肥満症治療薬(Wegovy®)として高用量のセマグルチドが承認・使用されており、その体重減少効果は広く認識されています。

マンジャロの適応症

マンジャロ(チルゼパチド)は、日本において以下の目的で承認されています。

  • 2型糖尿病: GLP-1とGIPという二つのインクレチン経路に作用するデュアルアゴニストとして、より強力なインスリン分泌促進作用と血糖降下作用を発揮します。また、胃内容物排出遅延、食欲抑制、インスリン感受性改善などの複合的なメカニズムにより、優れた血糖コントロールを実現します。

マンジャロについても、現時点では日本で肥満症治療薬としての承認は得ていません。しかし、2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、非常に顕著な体重減少効果が報告されており、将来的に肥満症治療薬としての承認が期待されています。

どちらがどのような症状に適しているか

オゼンピックとマンジャロの選択は、患者さんの具体的な病態、治療目標、合併症の有無によって異なります。

項目 オゼンピック マンジャロ
有効成分 セマグルチド チルゼパチド
作用機序 GLP-1受容体作動薬 GLP-1/GIPデュアルアゴニスト
主な適応症 2型糖尿病、特定の心血管疾患を有する2型糖尿病患者の心血管イベントリスク減少 2型糖尿病
血糖降下作用 優れている より強力な傾向
体重減少効果 期待できる オゼンピックより強力な傾向
心血管イベント抑制 特定の患者群で承認 将来的な研究が期待される
インスリン感受性改善 なし 期待できる
期待される患者像 血糖コントロールと体重減少を期待し、特に心血管リスクも考慮したい2型糖尿病患者 血糖コントロールと体重減少の両方を強力に改善したい2型糖尿病患者

オゼンピックが適している可能性のあるケース:

  • 2型糖尿病の血糖コントロールが必要で、同時に体重減少も期待したい方。
  • 特に、心血管疾患の既往がある、または心血管リスクが高い2型糖尿病患者さんで、血糖降下作用と心血管保護作用の両方を重視したい方。
  • GLP-1単独作用でも十分な効果が見込めると判断される方。

マンジャロが適している可能性のあるケース:

  • より強力な血糖コントロールの改善と、より顕著な体重減少効果を強く希望する2型糖尿病患者さん。
  • 従来のGLP-1受容体作動薬で十分な効果が得られなかった方。
  • インスリン抵抗性の改善も図りたい方。

最終的な薬剤の選択は、患者さんの年齢、性別、糖尿病の罹病期間、他の合併症の有無、現在の治療状況、ライフスタイル、そして経済状況などを総合的に考慮し、専門医が判断します。患者さん自身も、自身の希望や懸念を医師に伝え、十分に話し合うことが大切です。

オゼンピックとマンジャロ、どちらを選ぶべきか?

オゼンピックとマンジャロは、どちらも2型糖尿病治療において画期的な薬剤であり、血糖コントロールと体重減少の両面で優れた効果を発揮します。しかし、前述の通り、その作用機序、効果の程度、適応症、そして副作用プロファイルには違いがあります。どちらの薬剤がご自身にとって最適であるかを判断するためには、多角的な視点から比較し、最終的には医師との綿密な相談が不可欠です。

比較表:違いを一覧で確認

これまでの情報を簡潔にまとめた比較表を以下に示します。

項目 オゼンピック(セマグルチド) マンジャロ(チルゼパチド)
有効成分 セマグルチド チルゼパチド
主な作用機序 GLP-1受容体作動薬 GLP-1/GIPデュアルアゴニスト
血糖降下作用 優れている より強力な傾向
体重減少効果 期待できる(平均数kg程度) より強力な傾向(平均10kg以上の報告も)
心血管イベント抑制 特定の2型糖尿病患者で承認済み 今後のデータ蓄積に期待
インスリン感受性改善 なし 期待できる
主な適応症 2型糖尿病、特定の心血管疾患を有する2型糖尿病患者の心血管イベントリスク減少 2型糖尿病
投与頻度 週1回皮下注射 週1回皮下注射
主な副作用 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛
価格 保険適用あり(糖尿病治療目的) 保険適用あり(糖尿病治療目的)

医師との相談の重要性

医師の診断が不可欠な理由

この比較表は、薬剤選択の一助となりますが、自己判断でどちらかの薬剤を選ぶことは絶対に避けるべきです。あなたの健康状態は多岐にわたり、糖尿病の病態、他の基礎疾患(腎臓病、肝臓病、心臓病など)、現在服用している薬剤、アレルギー歴、生活習慣、そして治療に対する期待値など、様々な要因が絡み合っています。

専門医は、これらの情報を総合的に評価し、最新の医療ガイドラインと自身の臨床経験に基づいて、あなたにとって最適な治療法を提案します。

  • 病態の正確な把握: 医師は詳細な問診、身体診察、血液検査などを行い、あなたの糖尿病の重症度や合併症の有無を正確に診断します。
  • 治療目標の設定: 血糖コントロールの目標値、体重減少の目標、心血管リスクの低減など、あなた個人の治療目標を明確にします。
  • 副作用のリスク評価: あなたの体質や既往歴に基づいて、特定の副作用のリスクが高いか低いかを評価します。
  • 服薬アドヒアランスの確認: 週1回の注射という投与方法があなたの生活習慣に合っているか、適切に自己注射が行えるかなどを確認します。

これらの詳細な評価と相談を通じて、医師はオゼンピックとマンジャロのどちらが、あるいは全く別の治療法が、あなたの健康にとって最も利益をもたらすかを判断します。疑問点や不安な点があれば、遠慮なく医師に質問し、納得した上で治療を開始することが重要です。

リベルサスとの比較(関連情報)

GLP-1受容体作動薬の関連情報として、オゼンピックと同じ有効成分「セマグルチド」を持つ「リベルサス」についても触れておきます。リベルサスは、オゼンピックが注射剤であるのに対し、世界初の経口GLP-1受容体作動薬として承認されています。

  • 経口薬であること: 注射が苦手な患者さんにとって、毎日服用する経口薬であるリベルサスは大きな選択肢となります。
  • 服薬タイミングの制約: リベルサスは、胃からの吸収を最大化するため、起床時に少量の水(約120ml以下)とともに服用し、その後少なくとも30分は飲食を控える必要があります。この服薬タイミングの制約が、人によっては負担に感じる場合もあります。
  • 効果の程度: 血糖降下作用や体重減少効果は、オゼンピック(注射剤)と同様に期待できますが、吸収率の違いから、注射剤に比べて効果の出方に個人差が大きい場合があります。

リベルサスは、オゼンピックやマンジャロと同様に、2型糖尿病の治療に用いられます。注射に対する抵抗感がある場合は、リベルサスも選択肢の一つとして医師に相談してみる価値があるでしょう。

まとめ:あなたの選択をサポート

📋 オゼンピックvsマンジャロ総まとめ

オゼンピックとマンジャロは、2型糖尿病治療の現場に新たな可能性をもたらした画期的な薬剤です。これらは、血糖コントロールの改善だけでなく、体重減少効果や、場合によっては心血管イベントのリスク低減といった多面的なメリットを提供します。

オゼンピックはGLP-1単独作用によって血糖値を効果的に下げ、体重減少を促し、特定の心血管リスクを持つ患者さんには心血管保護作用も期待できます。一方、マンジャロはGLP-1とGIPのデュアル作用により、オゼンピックを上回る強力な血糖降下作用と体重減少効果が報告されており、より顕著な変化を望む方に魅力的な選択肢となり得ます。

しかし、両者には消化器系の副作用があり、稀ではありますが重大な副作用のリスクも存在します。また、価格や入手方法においても、保険適用の有無や個人輸入の危険性など、理解しておくべき重要な点があります。

最終的にどちらの薬剤を選択するかは、患者さん一人ひとりの健康状態、糖尿病の病態、合併症の有無、既存の治療、ライフスタイル、そして最も重視する治療目標(例:血糖コントロールの改善、体重減少、心血管保護など)によって大きく異なります。

この記事で提供した情報は、オゼンピックとマンジャロの違いを理解し、ご自身の選択を考える上での一助となることを目的としています。しかし、医学的な判断は専門医のみが行えるものです。自己判断での薬剤の選択や使用は健康被害につながる可能性があるため、必ず医師の診察を受け、ご自身の状況を正確に伝え、十分に相談した上で、最適な治療方針を決定してください。

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