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医療機関名
糖尿病と肥満症のクリニック五反田院
診療科目
内科・糖尿病内科・内分泌内科
オンライン診療時間
9:00〜22:00(年中無休)
所在地
〒1410031 東京都 品川区西五反田7-13-2 金剛マンション201号

マンジャロで何キロ痩せる?効果はいつから?臨床データから見る効果と目安も解説

マンジャロは、2型糖尿病治療薬として開発されたGLP-1/GIP受容体作動薬ですが、強力な体重減少効果が認められ、肥満症治療薬としても世界中で注目されています。多くの方が「マンジャロで一体何キロ痩せるのか?」という疑問を抱いていることでしょう。この薬剤は、食欲を自然に抑え、満腹感を長持ちさせることで、無理なく摂取カロリーを減らす手助けをします。

マンジャロダイエットの基本情報

一般的には、1ヶ月で2~3kgの体重減少が期待でき、継続することでさらなる効果が見込まれます。しかし、効果の現れ方や最終的な体重減少量には個人差があり、生活習慣の改善との組み合わせが成功の鍵となります。本記事では、マンジャロが痩せる仕組みから、期間ごとの効果の目安、副作用、そして効果を最大化するためのポイントまでを徹底的に解説します。マンジャロで理想の体型を目指すための具体的な情報をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

マンジャロとは?痩せる仕組みと特徴

マンジャロは、有効成分「チルゼパチド」を主成分とする注射剤で、本来は2型糖尿病の治療に用いられていますが、その顕著な体重減少効果から肥満症治療薬としても大きな期待が寄せられています。週に一度の皮下注射で投与され、体内の食欲や血糖コントロールに関わる複数のホルモンに作用することで、体重減少をサポートします。

マンジャロのGLP-1・GIP₂つのホルモン作用

デュアルアゴニストの仕組み

マンジャロの有効成分であるチルゼパチドは、体内で血糖値のコントロールや食欲抑制に関わるGLP-1とGIPという2種類のインクレチンホルモンの受容体を同時に活性化させます。このデュアル作用が、体重減少に深く関わっています。

  • GLP-1の作用:
    • インスリン分泌促進: 食事後に血糖値が上がると、膵臓からのインスリン分泌を促し、血糖値の上昇を抑えます。血糖値が低い状態ではインスリン分泌を刺激しないため、低血糖のリスクが低いとされています。
    • グルカゴン分泌抑制: 血糖値を上げるホルモンであるグルカゴン(膵臓から分泌)の分泌を抑制し、肝臓からの糖放出を抑えます。
    • 胃内容排出遅延: 胃から腸への食べ物の移動をゆっくりにし、満腹感を長く持続させます。
    • 食欲抑制: 脳の食欲中枢に作用し、食欲を抑制することで、食事量を自然に減らす効果が期待できます。
  • GIPの作用:
    • インスリン分泌促進: GLP-1と同様に、血糖値に応じてインスリン分泌を促進します。
    • 脂肪細胞への直接作用: GIPは脂肪細胞にも直接作用し、脂肪の蓄積を調整する役割があると考えられています。
    • GLP-1との相乗効果: GIPはGLP-1の作用を補完し、血糖コントロールおよび体重減少効果をさらに高めることが示されています。

これらの二つのホルモンへの作用が組み合わさることで、単一の作用薬よりも強力かつ多角的に代謝を改善し、体重減少を促すと考えられています。

胃の排出遅延による満腹感の持続

マンジャロの重要な作用の一つが、胃の排出遅延です。これは、胃の中に食べ物が留まる時間を長くすることで、食後の満腹感を長時間持続させるメカニズムです。

通常、食べ物が胃に入ると、消化が進み、数時間かけて小腸へと送られます。しかし、マンジャロの作用により、この胃から小腸への移行速度が緩やかになります。結果として、満腹感が続きやすくなり、「お腹が空いた」と感じる頻度が減り、次の食事までの間食を抑えたり、食事全体の量を自然と減らしたりすることにつながります。

この効果は、ダイエット中によくある「空腹感との戦い」を軽減し、精神的な負担を減らしながら無理なく摂取カロリーをコントロールする上で非常に役立ちます。特に、食欲が旺盛で、ついつい食べ過ぎてしまう傾向のある方にとって、この満腹感の持続は大きなメリットとなるでしょう。

日常的なカロリー摂取量の抑制効果

マンジャロの作用は、単に満腹感を持続させるだけでなく、脳の食欲中枢にも働きかけ、全体的な食欲を抑制する効果があります。これにより、日常的な食事量が自然と減少し、結果としてカロリー摂取量の大幅な抑制につながります。

食欲抑制のメカニズム

多くの研究で、マンジャロの投与を受けた患者が、特別な食事制限を意識しなくても、自発的に食事量が減ったと報告されています。これは、食欲をコントロールする脳の領域にGLP-1とGIPが作用し、食べ物への興味が薄れたり、少量の食事で満足できるようになったりするためと考えられます。

また、味覚の変化や、特定の食べ物への渇望(特に甘いものや脂っこいもの)が減少するケースも報告されており、これらも間接的にカロリー摂取量の抑制に寄与します。無理な我慢を伴わない食欲の自然な抑制は、ダイエットを継続する上で非常に重要であり、リバウンドのリスクを低減する効果も期待できます。

マンジャロで痩せる目安:1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の期間別効果

マンジャロを服用する上で最も気になるのが、「どれくらいの期間で、どれくらい痩せるのか」という点でしょう。マンジャロの体重減少効果は、投与量や個人の体質、生活習慣によって異なりますが、一般的な目安と臨床試験の結果から、期間ごとの効果を解説します。

投与開始1ヶ月での体重減少(2〜3kg)

1ヶ月目の効果

マンジャロの投与を開始して1ヶ月目は、体が薬剤に慣れる期間でもあります。この時期に期待できる体重減少の目安は、平均して2~3kg程度とされています。

最初の1ヶ月でこの程度の体重減少が見られるのは、主に以下の要因が考えられます。

  1. 食欲抑制効果の早期発現: 投与開始後比較的早い段階でGLP-1とGIPの作用により食欲が抑制され始め、食事量が減少します。

  2. 胃内容排出遅延による満腹感: 胃の排出が遅延することで、少量の食事でも満腹感を得やすくなり、間食が減るなどの変化が現れます。
  3. 初期の水分の減少: ダイエットの初期段階では、体内の余分な水分が排出されることによっても体重が減少しやすい傾向があります。

ただし、この時期は副作用(特に吐き気や胃の不快感)が出やすい期間でもあります。体が慣れてくるとともに副作用は軽減していくことが多いですが、無理のない範囲で食事量を調整し、体の反応を注意深く観察することが重要です。

3〜6ヶ月で最大効果、目標体重へ

マンジャロの体重減少効果が最も顕著に現れるのは、投与開始から3ヶ月~6ヶ月の期間であるとされています。この時期には、多くの患者で目標体重に近づく、または達成する significant な体重減少が見られます。

臨床試験「SURMOUNT-1」の結果

大規模な臨床試験「SURMOUNT-1」では、マンジャロ(チルゼパチド)の投与を受けた参加者において、72週間の投与で最大22.5%の体重減少が報告されています。この試験では、特に高用量(15mg)群で最も大きな効果が確認されました。具体的な数字で言えば、15mg投与群で平均20.9%の体重減少10mg投与群で平均19.5%の体重減少が見られ、これは体重が90kgの人であれば約18~19kgの減少に相当します。

この期間に効果が最大化する主な理由は以下の通りです。

  • 薬剤の定着と効果の安定: 体が薬剤に完全に慣れ、GLP-1とGIPのデュアル作用が最大限に発揮されるようになります。
  • 生活習慣の改善: 薬剤による食欲抑制効果と並行して、患者自身も健康的な食生活や運動習慣を身につけることで、相乗効果が生まれます。
  • 基礎代謝の調整: 体重が減少することで、基礎代謝も変化し、より痩せやすい体質へと変化していく可能性があります。

この期間は、自身の体重減少の進捗を確認し、必要に応じて医師と相談しながら投与量の調整や生活習慣のさらなる見直しを行うことが、より効果的な結果を得るために重要です。

効果実感までの期間は個人差あり

マンジャロによる体重減少効果は、多くの人が経験するものですが、効果を実感するまでの期間やその程度には大きな個人差があることを理解しておく必要があります。

以下のような要因が、効果実感までの期間や最終的な体重減少量に影響を与える可能性があります。

  • 初期体重とBMI: 肥満度が高い方(BMIが高い方)ほど、体重減少の絶対量が多くなる傾向があります。
  • 生活習慣: 薬剤の効果を最大限に引き出すためには、バランスの取れた食事や適度な運動といった生活習慣の改善が不可欠です。これらがおろそかになると、効果が限定的になることがあります。
  • 体質と遺伝的要因: 人によっては、薬剤への反応性が高い方もいれば、比較的低い方もいます。これは遺伝的要因や個々の代謝能力に起因する場合があります。
  • 併存疾患: 糖尿病や甲状腺疾患など、基礎疾患を持っている場合、体重減少のパターンに影響を与えることがあります。
  • 服用量と期間: 医師の指示に従い、適切な用量で継続的に服用することが重要です。用量や服用期間が不適切であれば、期待する効果が得られない可能性があります。

効果がなかなか現れないと感じても、すぐに諦めるのではなく、まずは医師に相談し、生活習慣の見直しや投与量の調整が可能か検討しましょう。焦らず、自身の体と向き合いながら、長期的な視点でダイエットに取り組むことが成功への鍵となります。

マンジャロの効果を最大化するポイント

マンジャロは強力な体重減少効果を持つ薬剤ですが、その効果を最大限に引き出し、健康的かつ持続可能なダイエットを実現するためには、薬剤だけに頼るのではなく、日々の生活習慣を見直すことが不可欠です。

食事量の管理と健康的な食生活

食事管理のポイント

マンジャロによるダイエットを成功させる上で、最も重要な要素の一つが食事量の管理と健康的な食生活です。マンジャロは食欲を抑制し、満腹感を持続させますが、それ自体が魔法のように脂肪を燃焼させるわけではありません。摂取カロリーを適切に管理することが、体重減少の基本となります。

  • バランスの取れた食事: 炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂取することを心がけましょう。特に、タンパク質は筋肉維持に不可欠であり、満腹感も得やすいため、積極的に取り入れると良いでしょう。

  • 低GI食品の選択: 血糖値の急激な上昇を抑える低GI(グリセミックインデックス)食品(全粒穀物、野菜、豆類など)を選ぶことで、食後の血糖値の乱高下を防ぎ、食欲の安定にもつながります。
  • 食物繊維の摂取: 食物繊維は消化に時間がかかり、満腹感を高める効果があります。野菜、果物、きのこ類、海藻類などを豊富に取り入れましょう。
  • 間食の見直し: マンジャロの効果で間食への欲求は減るかもしれませんが、もし間食をする場合は、ナッツやヨーグルト、フルーツなど、ヘルシーなものを選ぶようにしましょう。
  • 水分補給の徹底: 十分な水分補給は、代謝を促し、デトックス効果も期待できます。水やお茶を中心に、1日1.5〜2リットルを目安に摂取しましょう。
  • ゆっくりとよく噛んで食べる: 食事をゆっくりとよく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激されやすくなり、少量でも満足感を得やすくなります。
  • 食事記録の活用: 食べたものや量を記録することで、自身の食習慣を客観的に把握し、改善点を見つけやすくなります。

マンジャロは、これらの健康的な食習慣を無理なく実践するための強力なサポートツールとなります。薬剤の効果を活かし、前向きに食生活の改善に取り組みましょう。

運動習慣の導入

マンジャロによる体重減少効果をさらに高め、健康的な体作りを目指す上で、運動習慣の導入は欠かせません。運動は、消費カロリーを増やすだけでなく、筋肉量を維持・増加させ、基礎代謝を高める効果があります。

  • 有酸素運動: ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、軽〜中程度の負荷で継続的に行える有酸素運動は、脂肪燃焼に効果的です。1回30分以上、週に3〜5回を目安に続けると良いでしょう。運動強度よりも、まずは継続することを目標にしましょう。

  • 筋力トレーニング: 筋肉量を増やすことで、基礎代謝が向上し、安静時でもより多くのカロリーを消費する体になります。スクワット、腕立て伏せ、腹筋運動など、自宅でできる簡単なトレーニングから始めるのも良いでしょう。週に2〜3回、全身の大きな筋肉を鍛えることを意識してください。
  • 日常生活での活動量増加: エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用する、一駅分歩く、家事や庭仕事を積極的に行うなど、日常生活の中で活動量を増やす工夫も重要です。
  • 運動を楽しむ工夫: 無理なく運動を続けるためには、自分が楽しめる運動を見つけることが大切です。友人と一緒に運動する、好きな音楽を聴きながらウォーキングするなど、モチベーションを維持する工夫をしましょう。
  • 専門家への相談: 運動経験が少ない方や持病がある方は、事前に医師や理学療法士、パーソナルトレーナーに相談し、自分に合った運動メニューを組んでもらうことをおすすめします。

マンジャロは食欲抑制のサポートをしますが、運動による消費カロリー増加や筋肉量維持は、より効率的な体重減少と引き締まった体作りに貢献します。薬剤の効果と運動を組み合わせることで、理想の体型に近づくことができるでしょう。

医師の指示に従った適切な使用

安全な使用のために

マンジャロは、医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。そのため、医師の指示に厳密に従って適切に使用することが、効果的かつ安全に治療を進める上で最も重要です。

  • 正確な診断と処方: マンジャロは、全ての肥満症患者に適用されるわけではありません。医師が患者の健康状態、既往歴、現在の薬剤使用状況などを総合的に判断し、マンジャロが適切であると診断した場合にのみ処方されます。自己判断での使用は絶対に避けましょう。

  • 用法・用量の厳守: マンジャロは週に一度、皮下注射で投与されます。医師から指示された用量と投与頻度を正確に守ることが不可欠です。勝手に用量を増やしたり、投与間隔を短縮したりすると、副作用のリスクが高まるだけでなく、重篤な健康被害につながる可能性があります。
  • 定期的な受診と経過観察: 投与中は、定期的に医師の診察を受け、体重の変化、血糖値の推移、副作用の有無などを報告することが重要です。医師はこれらの情報を基に、治療計画の見直しや用量の調整を行います。
  • 副作用の報告: 吐き気、下痢、便秘などの一般的な副作用だけでなく、異常を感じた場合は速やかに医師に報告してください。重篤な副作用は稀ですが、早期発見・早期対応が非常に重要です。
  • 他の薬剤との併用: 処方されている他の薬剤がある場合、必ず医師に伝える必要があります。マンジャロとの飲み合わせによっては、薬の効果が強まったり弱まったり、あるいは予期せぬ副作用が発生する可能性があります。
  • 生活習慣の相談: 食事や運動に関する具体的なアドバイスや、ダイエット中に生じる疑問や不安についても、積極的に医師や管理栄養士に相談しましょう。専門家からのサポートを受けることで、より効果的なダイエットが可能になります。

マンジャロは、適切に使用すれば強力なサポートツールとなりますが、あくまで医療行為の一部です。医師との信頼関係を築き、二人三脚で治療を進めていく姿勢が、成功への鍵となります。

マンジャロの副作用と注意点

副作用について知っておくべきこと

マンジャロは効果的な体重減少をもたらす一方で、いくつかの副作用や使用上の注意点があります。安全に治療を進めるためには、これらの情報を事前に理解し、適切に対処することが重要です。

マンジャロの主な副作用(吐き気、下痢など)

マンジャロの投与で報告されている主な副作用は、消化器系の症状が多いですが、通常は軽度から中等度で、体が薬剤に慣れてくるとともに軽減していく傾向があります。

主な消化器系の副作用:

  • 吐き気 (悪心): 最も頻繁に報告される副作用の一つです。特に投与開始時や増量時に起こりやすいですが、徐々に軽減することが多いです。
    • 対処法: 食事を少量ずつ頻回に摂る、脂っこいものや刺激物を避ける、冷たい飲み物をゆっくり飲む、生姜湯を試すなどが有効な場合があります。
  • 下痢: 吐き気と同様に比較的よく見られます。
    • 対処法: 水分補給をしっかり行い、脱水症状に注意しましょう。消化の良いものを摂り、必要であれば医師に相談して整腸剤の処方を検討します。
  • 便秘: 人によっては下痢とは逆に便秘になることもあります。
    • 対処法: 食物繊維を多く含む食品を摂る、十分な水分を摂る、適度な運動をするなどが有効です。改善しない場合は医師に相談してください。
  • 腹痛: 胃の不快感や腹部の膨満感、痛みを感じることがあります。
  • 嘔吐: 吐き気が悪化すると嘔吐につながることもあります。

その他の副作用:

  • 疲労感: 倦怠感やだるさを感じることがあります。
  • 食欲不振: 薬剤の主作用ですが、食欲がなさすぎて必要な栄養が摂れない場合は医師に相談が必要です。
  • 低血糖: 糖尿病の治療薬と併用している場合、低血糖のリスクが高まることがあります。単独で使用している場合は稀ですが、念のため症状(冷や汗、動悸、ふるえなど)に注意し、ブドウ糖を携帯しておくと安心です。
  • 注射部位反応: 注射した部位に赤み、腫れ、かゆみなどが現れることがあります。
稀ですが注意すべき重篤な副作用
  • 急性膵炎: 激しい腹痛や背中の痛み、嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
  • 胆嚢炎・胆石症: 右上腹部の痛み、発熱などの症状に注意が必要です。
  • 甲状腺髄様がん: 家族歴がある場合など、リスクの高い患者への使用は推奨されません。投与前に医師に相談しましょう。

これらの副作用は、全ての人に現れるわけではありません。しかし、気になる症状が現れた場合は、自己判断せず、必ず速やかに医師に相談することが重要です。医師は副作用の程度に応じて、投与量の調整や、必要であれば他の薬剤への変更を検討します。

痩せない・リバウンドする可能性

マンジャロを服用しても「痩せない」と感じる場合や、服用を中止した後に「リバウンド」してしまう可能性もゼロではありません。これらの状況には、いくつかの理由が考えられます。

痩せないと感じる主な理由:

  1. 期待値とのギャップ: マンジャロは非常に効果的ですが、劇的に体重が減るというよりは、徐々に減っていくのが一般的です。過度な期待は避け、長期的な視点で体重管理に取り組むことが重要です。
  2. 生活習慣の不改善: 薬剤だけに頼り、食事内容の見直しや運動習慣の導入がおろそかになっている場合、期待するほどの効果が得られないことがあります。マンジャロはあくまでサポートであり、基本的な生活習慣の改善が不可欠です。
  3. 体質の個人差: 薬剤への反応性には個人差があります。中には、他の人ほど効果が現れない体質の方もいます。
  4. ホルモンバランスや併存疾患: 甲状腺機能低下症など、体重増加を引き起こす他の疾患がある場合、マンジャロの効果が相殺されることがあります。
リバウンドする可能性と対処法

マンジャロによる治療を中止すると、薬剤による食欲抑制効果や代謝への影響が失われます。そのため、服用中に身につけた健康的な生活習慣が定着していないと、リバウンドのリスクが高まります。

  1. 食欲の再燃: 薬剤による抑制がなくなると、再び食欲が増し、以前のように食事量が増えてしまう可能性があります。
  2. 満腹感の減少: 胃の排出遅延効果がなくなるため、満腹感が持続しにくくなり、間食が増えたり、食べ過ぎてしまったりすることが考えられます。
  3. 基礎代謝の変化: 体重減少に伴い基礎代謝が一時的に低下することがあり、それがリバウンドを助長する要因となることもあります。

リバウンドを防ぐための対策:

  • 生活習慣の定着: マンジャロの服用中に身につけた健康的な食事習慣(バランスの取れた食事、適切な量、間食の抑制など)と運動習慣を、服用中止後も継続することが最も重要です。

  • 段階的な減量目標: 急激な減量ではなく、段階的で持続可能な目標を設定し、ゆっくりと体重を減らしていく方が、リバウンドしにくいとされています。
  • 医師との相談: 治療を中止する際も、医師と十分に相談し、リバウンド対策についてのアドバイスを受けましょう。段階的な減薬や、維持期に向けた生活指導が受けられます。
  • 体重のモニタリング: 定期的に体重を測定し、小さな変化にも気づけるようにすることで、リバウンドの兆候を早期に察知し、対処することができます。

マンジャロは強力なツールですが、それだけで永続的な体重管理が保証されるわけではありません。薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせることで、より健康的で持続可能なダイエットを目指しましょう。

やめたらどうなる?注意すべきこと

マンジャロによる治療を途中でやめたり、目標体重に達して治療を終了したりする場合、いくつか注意すべき点があります。薬剤の効果がなくなることで、体には変化が生じる可能性があります。

  1. 食欲の増大: マンジャロの食欲抑制効果がなくなるため、服用開始前のように食欲が増大する可能性があります。これにより、食事量が増え、摂取カロリーが過剰になりやすい状態に戻ります。
  2. 満腹感の減退: 胃内容排出遅延による満腹感の持続も失われるため、食後の満足感が得られにくくなり、間食への欲求が高まるかもしれません。
  3. リバウンドのリスク: 上記の食欲増大や満腹感の減退により、体重が再び増加する、いわゆるリバウンドのリスクが高まります。これは、マンジャロの服用期間中に身につけた生活習慣がまだ定着していない場合に特に顕著に現れます。
  4. 血糖値への影響: 2型糖尿病の治療目的でマンジャロを服用していた場合、服用中止により血糖コントロールが悪化する可能性があります。必ず医師と相談し、他の血糖降下薬への切り替えや、生活習慣のさらなる見直しについて指示を仰ぐ必要があります。
  5. 精神的な影響: 薬剤の効果に依存していた場合、服用中止後の体重増加や食欲の再燃が精神的なストレスとなることがあります。
治療を中止する際の注意点
  • 必ず医師と相談する: 自己判断でマンジャロの服用を中止することは絶対に避けてください。治療終了のタイミングや方法については、医師と十分に話し合い、指示に従いましょう。
  • 徐々に用量を減らす: 医師の判断によっては、急に服用を中止するのではなく、段階的に用量を減らしていくことで、体が変化に順応しやすくなる場合があります。
  • 生活習慣の継続と強化: マンジャロの服用中に培った健康的な食生活と運動習慣は、服用中止後も継続することが極めて重要です。これらがリバウンドを防ぐ最大の防御策となります。
  • 定期的な体重測定: 服用中止後も定期的に体重を測定し、小さな変化にも気づけるようにしましょう。体重が増加傾向にある場合は、早めに医師や専門家に相談することが大切です。
  • 専門家のサポートを活用: 必要であれば、管理栄養士や運動療法士などの専門家のサポートを引き続き活用し、健康的な生活習慣を維持していくための具体的なアドバイスを受けましょう。

マンジャロは効果的な薬剤ですが、薬だけに頼るのではなく、治療期間中に健康的な生活習慣を定着させることが、持続的な体重管理の成功につながります。

リベルサスとの違い

マンジャロとリベルサスはどちらもGLP-1受容体作動薬ですが、いくつかの重要な違いがあります。特に、有効成分、作用機序、投与方法、そして期待できる効果の点で異なります。

マンジャロ vs リベルサス 比較表
項目 マンジャロ (Tirzepatide / チルゼパチド) リベルサス (Semaglutide / セマグルチド)
有効成分 チルゼパチド (Tirzepatide) セマグルチド (Semaglutide)
作用機序 GLP-1受容体とGIP受容体のデュアルアゴニスト GLP-1受容体のみの作動薬
投与方法 週1回の皮下注射 1日1回の経口薬 (飲み薬)
効能・効果 2型糖尿病 (日本では2023年3月承認) 2型糖尿病 (日本では2020年6月承認)
体重減少効果 より強力な体重減少効果が報告されており、肥満症治療薬としても期待が高い(SURMOUNT-1試験で最大22.5%) 良好な体重減少効果があるが、マンジャロには及ばないとされる(STEP試験で最大15%)
主な副作用 吐き気、下痢、便秘、腹痛など (リベルサスと類似) 吐き気、下痢、便秘、腹痛など (マンジャロと類似)
使用上の注意 経口薬と異なり注射剤のため、自己注射の手技が必要。 胃で分解されやすいため、空腹時にコップ半分の水で服用し、服用後30分は飲食・他薬服用を避ける必要がある。
保険適用 現在、2型糖尿病治療薬として保険適用。肥満症に対しては自由診療。 現在、2型糖尿病治療薬として保険適用。肥満症に対しては自由診療。

主な違いの要約:

  1. 作用機序: マンジャロはGLP-1とGIPの両方に作用するデュアルアゴニストであるのに対し、リベルサスはGLP-1のみに作用します。この二重の作用が、マンジャロのより強力な体重減少効果の背景にあると考えられています。

  2. 投与方法: マンジャロは週に1回の注射剤ですが、リベルサスは1日1回の飲み薬です。注射が苦手な方にとってはリベルサスが選択肢となりますが、リベルサスは服用方法に厳密な制限(空腹時服用、服用後30分飲食禁止など)があるため、規則正しい服用が求められます。
  3. 体重減少効果: 臨床試験の結果から、マンジャロはリベルサスを含む既存のGLP-1受容体作動薬と比較して、より高い体重減少効果が報告されています。これは特に肥満症の治療において重要な点です。

どちらの薬剤も2型糖尿病治療薬として承認されていますが、体重減少を目的とした肥満症治療においては、現在のところ自由診療となります。どちらの薬剤がご自身の状態やライフスタイルに合っているかは、医師と十分に相談し、個別の状況に基づいて決定することが重要です。

マンジャロの価格と保険適用について

マンジャロは、その効果の高さから注目されていますが、医療用医薬品であるため、費用や保険適用について事前に理解しておくことが重要です。

マンジャロの値段はいくら?

マンジャロの価格は、使用目的が2型糖尿病の治療か、または肥満症の治療(自由診療)かによって大きく異なります。

1. 2型糖尿病治療目的の場合(保険適用)

日本では、マンジャロは2型糖尿病治療薬として2023年3月に承認され、保険適用となっています。この場合、薬剤費は以下の通りです。

  • 5mg製剤: 1本あたり約5,000円~6,000円程度(薬価に基づき、患者さんの自己負担割合によって変動します。3割負担であれば、1本あたり1,500円~1,800円程度)。
  • 高用量製剤 (例: 10mg, 15mg): より高価になりますが、自己負担額は同様に保険適用されます。

ただし、これに加えて、診察料や検査費用なども発生します。保険適用となるのは、医師が2型糖尿病と診断し、マンジャロが治療上必要と判断した場合に限られます。

2. 肥満症治療目的の場合(自由診療)

現在、日本では肥満症の治療薬としてマンジャロは保険適用されていません。そのため、体重減少を主目的としてマンジャロを使用する場合は全額自己負担の自由診療となります。

自由診療の場合、クリニックが独自に価格を設定するため、医療機関によって費用は大きく異なりますが、一般的な目安としては以下のようになります。

  • 1ヶ月あたりの薬剤費用:
    • 低用量(例: 2.5mg〜5mg): 月あたり約30,000円~50,000円程度
    • 高用量(例: 10mg〜15mg): 月あたり約50,000円~80,000円以上

これは薬剤費のみの目安であり、これに加えて初診料、再診料、オンライン診療料などが別途発生するクリニックがほとんどです。また、医師の診察や指導、継続的なサポートも費用に含まれる場合があります。

費用を抑えるためのポイント:

  • 複数のクリニックで比較検討: 自由診療の費用はクリニックによって差があるため、いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、料金体系を比較することが大切です。

  • 定期便やまとめ買いプラン: 一部のクリニックでは、定期購入や複数回分をまとめ買いすることで、1回あたりの費用が安くなるプランを提供している場合があります。
  • 医師との相談: 自身の予算や目標に応じて、医師と相談しながら最適な用量や治療期間を検討しましょう。

マンジャロは高価な薬剤であるため、治療を開始する前に、費用について十分に理解し、無理なく継続できるか検討することが重要です。

保険適用はされる?

マンジャロの保険適用については、その使用目的によって異なります。

保険適用の条件

1. 保険適用されるケース:

マンジャロは、2023年3月に日本で2型糖尿病治療薬として製造販売が承認されました。したがって、医師が2型糖尿病と診断し、治療上マンジャロが必要と判断した場合に限り、保険が適用されます。

保険診療の対象となるのは、主に以下の条件を満たす患者さんです。

  • 食事療法や運動療法を行っても十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者。
  • 他の経口血糖降下薬やGLP-1受容体作動薬で効果が不十分な場合、または副作用などにより使用が難しい場合。

この場合、患者さんは医療費の1割、2割、または3割を自己負担することになります。

2. 保険適用されないケース(自由診療):

「体重減少」や「肥満症治療」を主目的としてマンジャロを使用する場合、現在の日本では保険は適用されず、全額自己負担の「自由診療」となります。

これは、マンジャロが肥満症治療薬としては、まだ日本国内で承認されていないためです。海外(米国など)では肥満症治療薬としても承認されている国がありますが、日本の保険診療は、国内で承認された効能・効果にのみ適用されます。

したがって、以下のようなケースでは自由診療となります。

  • 2型糖尿病の診断がなく、純粋に体重を減らしたい方。
  • 肥満症と診断されていても、その治療目的でマンジャロを処方される場合(日本の保険制度上)。

自由診療では、クリニックが自由に料金を設定できるため、薬剤費の他に診察料や諸費用が全額患者負担となります。費用は高額になる傾向があるため、治療を検討する際は、複数のクリニックで料金体系を比較検討し、総額がどのくらいになるかを事前に確認することが非常に重要です。

保険適用外の治療となるため、安易な自己判断や、認可されていない個人輸入などの方法は避け、必ず医師の診察と適切な処方を受けるようにしましょう。

まとめ:マンジャロで健康的なダイエットを

マンジャロは、GLP-1とGIPという2つのホルモンに作用する画期的な薬剤であり、その強力な食欲抑制効果と血糖コントロール能力によって、多くの人々の体重減少をサポートする可能性を秘めています。

1ヶ月で2~3kgの体重減少が期待でき、3~6ヶ月の継続的な使用で最大20%を超える体重減少が報告されるなど、その効果は非常に注目されています。

マンジャロの作用により、胃の排出が遅延し満腹感が持続するほか、日常的なカロリー摂取量の自然な抑制が促されます。これにより、無理なく食事量をコントロールし、ダイエットを継続しやすくなるでしょう。

しかし、その効果を最大限に引き出し、健康的かつ持続可能なダイエットを実現するためには、薬剤の使用だけでなく、バランスの取れた食生活の管理、適度な運動習慣の導入が不可欠です。また、吐き気や下痢といった消化器系の副作用が生じる可能性もあるため、医師の指示に厳密に従い、適切な用量で使用することが最も重要です。

マンジャロは2型糖尿病治療薬として保険適用されていますが、体重減少を主目的とする場合は現在のところ自由診療となり、費用は高額になる傾向があります。治療を検討する際は、費用面も考慮し、複数のクリニックで相談してみることをお勧めします。

最後に

マンジャロは、単なる体重減少ツールではなく、健康的なライフスタイルを構築するための強力なパートナーとなり得ます。医師と二人三脚で、自身の体と向き合い、安全で効果的なダイエットを目指しましょう。

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